大漁釣果を投稿してTwitter炎上する世の中

釣りについて

8月は初日から嫁と子供がコロナに感染、4日後に僕が自宅内感染、おばあちゃん以外皆んな感染してもうた。基本的に出歩いたらいかんのですが、本当にしんどい。フラフラするので外出どころではなかった。だから楽しい夏の釣りが出来ませんでした。

さてさて、釣りにはほとんどいってないですが、皆さんの釣果をいろいろ見ながら楽しく過ごしています。そこで久しぶりに炎上していたTwitterの案件について考えました。

『大量の釣った魚をTwitterに載せて自慢すると炎上する』

釣果自慢なんで、褒めて欲しくて投稿するのだが批判の声の方が多いよって話。せっかく自慢してドヤ顔で決め込んでも、めちゃくちゃ言われて嫌な思いをした事がないでしょうか?
僕はあまり大漁がないのでそんな経験はありません(笑)
ただ、釣れて自慢気にツイートする時も少し考えてツイートできるように行動を見直したいと思います。

なぜ他人の大量の釣果を見て不快に思ったりするのでしょうか?

僕はそれ程不快に思わない方だと思っていましたが、そう言えば過去に同様の投稿してかなり燃え上がった案件が3件程あったのを思い出しました。
今回はそれらの案件を参考に考えていきたいと思います。

1. 武庫川沖堤防 チヌの大漁報告
もう3・4年前になるでしょうか? 2人でチヌを50匹以上、ほとんど40cm以上、中には年なしも混じっていたものを投稿してた人がいました。
8月ぐらいの釣果だったと思いますが、この時は本当に2人で食べ切れるの?ってコメントが多かったと思います。投稿者は『子供食堂へ寄付した』と言ってました。
炎天下のコンクリの上に魚を置くなとか、本当に子供食堂に寄付したのか?とか成長するまで時間かかるのに釣り過ぎだ!とかのリツイートが多かったですね。
とにかくめちゃくちゃ叩かれてました。投稿者もけっこう反論していたのでさらに燃えてました。
ドヤ顔で釣果自慢をするはずがめちゃくちゃ叩かれてたので僕も衝撃が走りました。
ただ単純に50匹も落とし込みで釣れるんだ!とも思いましたが、どうやって持って帰ったの?とかどうやって食べるのって普通に考えますよね。
SNSに投稿するには魚を並べるで、釣れた魚を何処かにキープしておく必要があって、たぶん釣れたら都度ストリンガーにつけてたと思います。ストリンガーの空きが無くなるとクーラーボックスに入れたりして、最後の写真撮影でクーラーから魚出したり、ストリンガーから魚出したりして並べるのも重労働だなぁ。最後の血抜きとか凄まじかったんだろうなって想像すると恐ろしい。
また平均40cmのチヌが50匹だと約50kgぐらいで、せいぜい10匹ぐらいしかクーラーに入らないので、クーラーボックスだいたい12〜13kg、ストリンガーに15kgぐらいぶら下げて持って帰ると2人だとしんどいですが何とか持って帰れる重さかな?僕は自分の釣り道具+25kgの魚を担いで、渡船乗れそうにないな。それ考えるとやっぱりそこまでキープしないですね。
差し上げる人の顔が思い浮かぶと良いですけど、50匹分の人の顔思い浮かばないです。食べるにしても捌けないです。正直、チヌそんなに美味くないし、自分だとやっぱりそこまでキープしないですね。

2. 鹿島灘 ランカーシーバス乱獲
これも2〜3年前のツイートで、秋の鹿島灘で80cm以上のランカーシーバスが30匹ほど釣れたのをサーフの上に並べてパシャリとやってるのを見ました。
前回のチヌの大漁捕獲がかなり炎上してたので、これもかなり燃えそうだと思って見ているとやはりかなり炎上してましたね。
サーフなんで、クーラーボックスも持って行かずに、釣り上げたら陸に転がして窒息死させたものを砂まみれのままパシャリとやってたので、かなり見栄えが悪かったです。
綺麗に並べてはいましたが、砂を落としていないので、その魚が美味しく見えなかったのもマイナスでした。まるで、ベトナム戦争で殺した死体の山でドヤ顔しているアメリカ兵士の写真みたいに感じたので印象が悪かったですね。
これも近所に配るから魚は持って帰ったと言ってましたが、いかに秋とは言え、血抜きをしていない、放置されて冷やされてもいない魚を食べる気にはならないです。80cm以上の魚が30匹もクーラーに入らないですしね。帰りの車の中で鮮度が落ちていくと思うと切ないですね。
僕の意見ですがシーバスは60cmぐらいが美味で70cmを越えると身がパサパサして美味くないんで持って帰っても2匹から3匹ぐらいだなって。後は都度写真撮ってリリースすると思います。

3. 四国 豆シマアジ 48匹
2022年8月の投稿でした。
これは何も悪い印象なかったですね。まさか火が着くとは思いませんでした。
15~20cmぐらいのシマアジが入れ食いだったとの事で、台所のシンクに並べて美味しそうにパシャリとされてたので全く不快感はなかったのですが、シマアジという希少な魚種に反応された人がいたので炎上してました。
投稿者も何故こんな事でと、リリースの基準サイズ等調査されてました。
JGFAという組織のリリース基準表を参考にしています。

https://www.jgfa.or.jp/news/baglmt/p000811.html

ゲームフィッシングのためのリリース推奨サイズとお持ち帰り個体数なので、あまり参考にならないかも知れないですが、こうやって決められてしまうと何かしら守っていかなといけない気持ちにもなります。それなりに海洋調査してると思いますので。今回のシマアジは40cm以下をリリース、3匹以内の持ち帰り制限となっています。
シマアジをアジと同じに考えてしまうと何らおかしくないツイートですが、希少な魚だという事を考えると根魚同様、資源保護の観点からもう少し大きくなったやつを少ない分持って帰れと言われるのかも知れないです。でも、同じ場所に40cm以上のシマアジが釣れる訳もなく、不毛なリツイートに投稿者も怒るだろうなって思いました。

そこで僕のツイッターのフォロワーの皆さんがどう思っているかなど気になったので、ツイートで聞いてみました。

やっぱりみんな聞きたいのは本当に食べてるのか?捨ててないのか?って事で、捨てるぐらいなら釣らない方が良いとか途中でやめるべきとか意見が多かった。ただ、皆さんは釣りの経験上多く釣れた時もあるようで、そんな時はやっぱり持って帰って近所にあげたり何とか捌いたりして苦労した経験があるようでした。
また、魚にもよるって言う意見も多く、特にカサゴやメバルなどの根魚が大量に釣られていたりするとかなり不快な思いをするとのコメントも多かったですね。

特に今回、リツイートしてくださった方の中に渓流釣りでヤマメとかイワナとかで同じ事したら次から全く釣れなくなるのは当たり前だと言っていたように、より小さな場所とかより多くの人がやってしまうと魚も居なくなってしまうのはそりゃそうだと思いました。

そう言えば僕が小学生の時、実家の漁港で湾内に毎年、サバが春先から入ってきて秋から冬頃に抜けてました。また春に戻ってくるので湾内でもいろんな魚が釣れました。特に根魚がよく釣れ、マハタ・カサゴ・クエはいつも釣れてました。漁師の人は沖のタチウオの餌とかに湾内でサバを釣ったり、僕もサバを引っ掛けて釣って、即捌いて餌にして尺越えの根魚を湾内で釣ってたんですが、ある日漁師が、漁港の湾口に網を仕掛けて、冬に漁港から抜けるサバを一網打尽にして以来、サバは翌年から来なくなりました。
その後、イワシが来たりアジが来たりもしたのですが、不定期だったので根魚も居着かず魚の数もすっかり減ってしまいました。
海の資源はあれだけ豊富でも、たった数人で簡単に変化させられてしまうのと、一度無くなってしまったものは2度と戻らないと言うことは本当にあり得る事です。

世知辛い世の中かも知れないですが、誰かが見ているって言う事だけでなく海洋資源を守る意味も含めてあんまり欲を出さずに自分や家族が食べれるものだけを持って帰ったり、Twitterに投稿するのであれば、大量に並べるんじゃなくて1匹ずつ画像に収めて、都度リリース心がけたいですね。

シマアジの南蛮漬けとか美味しそうですけど、10匹ぐらいで都度釣って料理するぐらいが丁度良いんじゃないでしょうかね。

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